ホーム 聞こえに困っている方へ 要約筆記にまつわる体験談 その1 - 聞こえに困っている方へ

要約筆記にまつわる体験談 その1 - 聞こえに困っている方へ

Sさん
夫が会社の手話サークルに入ったりして、手話以外にパソコン要約筆記の活動をかなりやっていました。聞いたことを要約して書いて、書いている時には、書いていることとは別の話を聞きながら要約するという、凄い技が必要で、とてもできないと思いました。
初めてみたのは、パソコン通信のハンディシグのオフ会で、30年前ぐらい、東京でした。

Tさん
私の悲しかった体験、嬉しかった体験です。私は中途失聴者です。
以前S県S市に住んでいました。町会の役員が回ってきたので、要約筆記ノートテイクを依頼。ところが・・・2~3人のうち1人の方(Aさんとします)は、とても字が大きく綺麗なのは良かったのですが、書くのが遅すぎて、話者の話がさっぱり分からず、本当に困りました。
それで、最後の質問の時に、もう一度わからない所をお尋ねしましたが、その時の要約筆記者が、またAさんに替わり、さっぱり分からず。泣 後日、夫に会長さんのところに行って聞いてきてもらいました。役員会もその後は夫に会社を休んでもらいました。
その後、要約筆記の依頼はやめたのは言うまでもありません。
 それから数年後、東京に引っ越しました。以前から取りたい資格の講座があり、月に1回で1年間ですが、午前午後と長時間で、長い間悩んでいました。思い切って、要約筆記を依頼。要約筆記のおかげで内容もよくわかり、無事に講義を受けることができ、今はその活動で有意義な人生を暮らすことが出来る様になりました。本当に感謝です。
要約筆記は、本当に難しいと思います。いつも難聴者、中途失聴者に寄り添ってくださり、ありがとうございます。これからも宜しくお願いします。

Rさん
本人と、同じく聴覚障害のある配偶者の為、21年11月、都内の大学病院(セカンドオピニオン)で初めて依頼しました。何のための受診か事前にお伝えしていたため、これにまつわる略語を予め決めて頂き、スムーズでした。医師も筆談してくださったため、本人⇔医師は主に筆談、本人の発言を配偶者向けに要約いただきました。いつもなんとなく済ませていた内容をしっかりフォロー頂き、本当に助かりました。

Yさん
私が要約筆記と出会ったのは、16年前位新潟県中失・難聴者協会に入会してからです。それまでは難聴のため聞こえにくくて、会話の内容には聞き漏らさないように神経を使って聞いていましたが、疲れました。聴覚障害者には手話しかないのかと。手話は覚えるのに難しいしよく理解できませんでした。そんな時に書いて伝えてくれる要約筆記に出会った時のことは感動で「あ、これなら私も分かる」と嬉しかったですね。
それからは、私の地元の講演会には手話しかつかなかったのですが、要約筆記を知ったから社協にも要約筆記を付けてほしいと頼みました。講演会の話の内容が分かるということは、感動したし、こういう事を話していたと理解できました。今は、難聴協会の会議にパソコン要約も付き、話し合いも出来ます。子供が小さいころは役員が回ってきますが、私は複数で話をされるともうお手上げで黙って資料に目を通すだけでした。心の中では「耳が聞こえれば発言出来るのにな」「早く終わらないかな、苦痛だ」と思っていました。今は会議でも要約筆記が付くので内容が分かるのでどんどん発言しています。要約筆記者が聞いて書いて打ってくれるのでとっても感謝しています。

Nさん
初めて要約筆記を経験したのは、令和5年4月練馬区社会福祉協議会の集まりでした。私は、身体障害と精神障害2つの障害を持っていることで、ダブルタスクが苦手です。難聴は感音性難聴なので、相手によって聞こえ方に違いが出てしまいます。その時に全体投影の画面だけ見ていれば良いのかと非常に助かった記憶が有ります。100人を超える規模の集まりでしたので、主催者側に話をして、スピーカーの近くに座りました。要約筆記が分かってから、案内やチラシ等に要約筆記の特記が有れば安心して、講演会等に参加出来る様になれました。上記の様に主催者側に過度のご負担を掛ける事なく、催し物を楽しめる様になりました。

Yさん
都の組合の総会の時。パソコンでした。新聞社からの派遣でした。スピーディーで内容も豊かで感動しました。私は都の職員で、職場の研修では要約筆記付きで受講します。仕事が忙しく寝不足のため研修中に居眠りをして、要約筆記者(ノートテイク)2名に挟まれて恥ずかしかったです。終了して「ごめんなさい」と伝えたら、要約筆記者がいても寝ても大丈夫といってもらい安心しました。

Tさん
三田の手話講座の開講式で初めて要約筆記をみました。手話入門クラスと新宿の読話講座で、要約筆記に助けて頂いております。先日、手話入門クラスを修了し、初級クラスに進級することになりましたが、要約筆記がつかないことを知り、少々不安な気持ちになっております。情報保障されていることはもちろんですが、要約筆記のお陰で、手話講座も読話講座も本当に安心して学ぶことが出来ました。普段、要約筆記者の方々とは全くお話しすることもなく、先日の手話入門クラス修了時にも、お礼を申し上げることも出来ませんでした。8月例会「要約筆記者の皆さんともっと話してみたいな会」に参加し、要約筆記者の方々の難聴者を支えたいという想いを伺い、ますます頭が下がりました。いつも黒子のように裏方で支えてくださって、大変なお仕事だと思います。酷暑の中、マスクと手袋をされ、黒か紺のきちんとした服装で、3人で密集しながら、2時間の講座中、私達を支えてくださって、本当にありがとうございます。これからもお世話になります。よろしくお願いいたします。

2022~2023年要約筆記にまつわる体験談より

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