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新型コロナウイルス感染対策緊急要望 - 意見・要望・声明

2022年2月4日

東京都知事
小池百合子殿


新型コロナウイルス感染対策に関する緊急要望
                                               

特定非営利活動法人
東京都中途失聴・難聴者協会
理事長 新谷友良

 平素より東京都の中途失聴・難聴者の福祉向上にご理解、ご尽力をいただき感謝申し上げます。
私たち東京都中途失聴・難聴者協会は、聞こえない・聞こえに困っている人のために、交流の場、学びの場を提供し、互いに支え合う社会の実現を目指して「聞こえ」の様々な問題を社会に向けて発信している、東京都の中途失聴・難聴者と支援者の集まりです。
 新型コロナウイルスの感染拡大に対しては、新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置の実施など、拡大防止に向けて東京都の皆さまが一丸となって対策を講じられていることに深い敬意を表します。
 そのような東京都、医療関係者、その他関係者の皆さまの昼夜を問わない対応にも関わらず、現在入院できず、宿泊療養や自宅療養になる人が急増しており、とくに自宅療養者は2月2日時点で72,717 人と報道されています。
 東京都では、保健所や地域の医療機関と連携して、自宅療養者フォローアップセンターや自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)が設置されていると報道されています。また、自宅療養者フォローアップセンターでは、LINEを活用した健康観察・相談や地域医療と連携した診療の実施、自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)では、体調の相談や、食料品やパルスオキシメーターの配送などの業務が実施されていると伺っています。
 しかしながら、フォローアップセンターや自宅療養サポートセンターへの連絡方法は、日本語のほか、11ヵ国語での対応が可能とされながら、電話番号が記載されているのみで、FAX番号の記載がありません。音声によるコミュニケーションに困難を抱えている中途失聴・難聴者にとっては、自宅療養になった場合の毎日の健康観察等の連絡が対面ではなく、電話やリモート診療などの音声のみによる対応となることに大変大きな不安を感じております。
 東京都や保健所、医療関係者の皆さまには、多忙を極めておられることと存じますが、特に一人暮らしの中途失聴・難聴者の場合は病状が急変すると外部との意思疎通が困難となり、命に係わる危険性が高いことを是非ご理解いただきたく、下記の点について格別のご配慮をお願いする次第です。

【要望】

  1. 新型コロナウイルス関連の保健所、医療機関、相談窓口の連絡先に、必ずFAX番号を記載してください。(新型コロナ・オミクロン株コールセンターにはFAX番号03-5386-1396の記載があります。)
  2. 聞こえに不安を感じている一人暮らしの中途失聴・難聴者には、宿泊療養や自宅療養ではなく、臨時の施設を含む医療施設をへの入所・入院措置を取ってください。
  3. 入所・入院後は「耳マーク」(下記)を設置し、病状に不安な中途失聴・難聴者に筆談・コミュニケーションボードによるサポートを行ってください。

「耳マーク」

(連絡先)
特定非営利活動法人 東京都中途失聴・難聴者協会
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-25 カテリーナ御苑202
FAX :03-5919-2563  TEL: 03-5919-2421
E-mail: info@tonancyo.org

新型コロナウイルス感染対策緊急要望(220204).pdfをダウンロード

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