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コミュニケーションを学ぶ - 聞こえに困っている方へ

耳が聞こえない・聞こえにくい人がコミュニケーションを行う方法は、ひとつだけではありません。無意識にいくつかの方法を組み合わせてコミュニケーションを図っているのが常です。補聴器や人工内耳で相手の話が理解できる人でも、自然と視覚情報も活用しながら、聞き取りを補完しています。

会話をするうえでの視覚情報にはどんなものがあるでしょうか。相手の口の動きを読む読話(どくわ)、目の動き、表情、頷き、首振り、身ぶり手ぶり、空書、指さし、文字を書く、手話、指文字など、どれもコミュニケーションを成立させるうえで欠かせない重要な手がかりになっています。

読話

相手の口の動きを手がかりにして話を掴む方法ですが、厳密にいうと唇、歯、舌、あごの動きや表情などから話の内容を理解します。

例えば「月」「好き」「雪」「寿司」などのように、日本語には口の形が同じで意味が違う言葉がたくさんあります。したがって、読話だけで長時間コミュニケーションを行うことは、かなりの集中力を要求されますし、疲労も伴います。

読話をする時は、補聴器や人工内耳で聞きながら、手話を活用すると読み取りの助けになります。また、話をしている状況、話のテーマや流れなどを手がかりにして、相手が言いたいことを予測すれば読みとりやすさに繋がります。

相手の話し方に癖があったり、知らない言葉はどんなに集中しても読み取れないという限界もあります。

読話や、日々のコミュニケーションにおけるコツについて詳しく学べる場としては、以下の講習会があります。

東京都読話講習会(入門レベルの内容です)

開催時期 毎年6月開講(全30回)月曜 18:30~20:30
会場 東京手話通訳等派遣センター
受講費用 無料
問い合わせ先

東京手話通訳等派遣センター
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-27 第3ヒカリビル5F
FAX:03-3354-6868
TEL:03-3352-3335
URL:http://www.tokyo-shuwacenter.or.jp/

実践読話講習会(ステップアップ学習です)

開催時期 毎年6月~11月(全17回)水曜 18:30~20:30
会場 東京都障害者福祉会館 B1
定員 25名
受講費用

東京都中途失聴・難聴者協会会員:無料
非会員・再受講:有料(詳細は募集要項をご覧ください)
別途教材費

申込方法 4月中旬頃から募集開始(詳細は新着情報をご確認ください)
問い合わせ先 東京都中途失聴・難聴者協会事務局 info@tonancyo.org

手話

手話は「見ることば」です。

中途失聴・難聴者が手話を学ぶ意義は、単に手話を覚えることに留まらず、聞こえない・聞こえにくいことによって失われたコミュニケーション、人間としての尊厳を取り戻すためでもあります。

中途失聴・難聴者の場合は話すことはできますので、発語しながら日本語の語順に沿って表現できる手話(日本語対応手話)を使います。

日本語対応手話の場合は、日本語を話しながら使いやすく、補聴器や人工内耳で相手の声を聞きとる時の助けになるという大きなメリットがあります。

東京では、1975年から東京都中途失聴・難聴者手話講習会が開かれてきました。

東京都広報でその存在を知り、勇気を出して申し込み、同じ障害を持った人たちと出会い、共に学ぶ中で「見て話が分かる」嬉しさ、コミュニケーションの達成感を味わい、自らの障害と向き合う力を得られ、元気になられた方々が大勢いらっしゃいます。

あなたもきっと元気になれます。手話を学んで同じ障害を持った仲間と交流してみませんか。

東京都中途失聴者・難聴者手話講習会

内容 東京都福祉保健局主催。中途失聴・難聴者のための手話講習会。入門・初級・中級・上級クラス(各6ヶ月)の4クラス編成で2年間の学習。
受講期間 前期クラス:4 月開講~9 月修了(募集は2月下旬頃)
後期クラス:10 月開講~翌年 3 月修了(募集は9月初旬頃)
毎週金曜日 各クラス全22回(祝日・年末年始等を除く)
会場及び時間帯 三田会場:東京都障害者福祉会館 金曜 18:30~20:30
多摩会場:東京都多摩障害者スポーツセンター 金曜 13:30~15:30
通常4クラスですが、多摩会場は変則的な3クラスとなっています。
受講費用 無料
問い合わせ先 東京都福祉保健局 障害者施策推進部 自立生活支援課 社会参加推進係
FAX:03-5388-1408
TEL:03-5320-4147
URL:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shougai/index.html

中途失聴・難聴者 手話講習会応用Ⅰ・Ⅱクラス

内容 東京都中途失聴・難聴者手話講習会の修了者、または同等の学習をした人が対象。ただし応用Ⅱは、現在の応用Ⅰの進級希望者を優先。(全20回)
定員 各クラスとも20名
会場及び時間帯 三田会場:東京都障害者福祉会館 18:30~20:30
多摩会場:東京都障害者スポーツセンター 13:30~15:30
受講費用 協会員:無料
非会員・再受講:有料(詳細は募集要項をご覧ください)
別途教材費
問い合わせ先 東京都中途失聴・難聴者協会事務局 info@tonancyo.org

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